新成人のみなさん、すべての若者へのメッセージ ☆まきログ

掲載日:2017.01.08

未来社会への安心と笑顔を一緒につくりましょう!

 新成人のみなさん、おめでとうございます。
 みなさんは10年先、20年先、50年先の未来、どんな暮らしを想像しますか?めざしている目標に向けて学び、働き、そして家庭をもったり、多様な生活を送ったり、どんな老後、どんな将来像を描いているんでしょうか?

 いま、世界では難民、紛争、テロなどが日常にあります。どれも政治が大きく影響し、どの国の国民も政治が身近な関心事となっています。しかし、日本では、教育の場や地域社会の中で「政治の話はタブー」という状況があります。このことに違和感を覚え、危機感を抱いています。

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 みなさんも実感していると思いますが、新成人の同世代内でも既に格差が生まれ、「分断社会」が生まれつつあります。

 いまの日本、人口減少、超高齢化が進む中で、学歴や正規社員か非正規社員かによる生涯賃金・所得の格差、世代の格差、世代内格差、地域格差、あるいは年金・医療・介護といった社会保障制度上における世代間格差など、様々な格差が拡大し、同じ努力をしても得られる結果、社会の評価に差が出る分断社会が形成されてきています。そうした中で、この先の人生における不安がいろいろあると思います。例えば、学生であれば、進学できるか、卒業できるか、いい企業に就職できるかなどといった、直面する不安も大きいことでしょう。

 将来に不安のない、夢や希望であふれる未来が描ける社会にしたい、と誰もが願っていると思いますが、そうした願いを実現するのが、政治の役割だと思っています。ですから、政治は、決してタブー視すべきもの、されるべきものではないと考えます。

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 みなさんの中には、100均もあるし、何か買える。住む家もあるし、特に困っていることはない。なんとなく平和かも、という人も多いかと思います。

 でも、いま、世界の情勢は確実に変化し、日本にも大きく影響が及ぼうとしています。その時に、どういう日本、どういう社会にしたいのか。どういう日本、どういう社会にはしたくないのか。あるいは何を大事に、何を優先するのか、みなさんの意志が問われます。

 政治に無関心であり得たとしても、決して政治と無関係ではあり得ません。どんなかたちであれ、みなさんの意志が選挙を通して政治に反映され、それが日本のこれからをつくります。政治でも経済でも社会保障政策でもそうですが、自分さえよければいいという考えは、分断や争いを生むだけです。一人ひとり、みんな違う考えや想いを口に出し、それぞれの多様さを共有し、ともに解決に向けて対話を重ねていくことこそが重要です。

 いま、一部の大人や声の大きな人たちの意見だけで非正規就労問題や将来の社会保障などといった若者対策の話が進んでいるように思えます。政治は、当事者である若年層の多様な意見に、もっと耳を傾けるべき、もっと声を聴くべきだと思っています。

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 私、池田まきは、誰ひとりおいてきぼりにしない、そして、すべての人が地域のタカラでありチカラとなる社会をつくりたいと考えています。
 各地で行われている新成人の祝賀会に参加した人も、そして参加できなかった人も、どこで、どういう暮らしをしていても、みんな大切なひとり、かけがえのない存在です。

 「成人」としての出発日、心から祝福し、未来社会への安心と笑顔をともにつくりたいと思います。おめでとう!