『世界から見た日本、日本から見た世界』☆番外編②☆

掲載日:2017.01.26



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☆特別インタビュー☆
 2016年4月衆院北海道5区補選では野党共闘が実現しただけでなく、老若男女、多くの市民からたくさんの支持が寄せられました。その中には、海外に留学していた大学生もいました。今回は、彼らが見た日本の政治をテーマに取り上げ、紹介します。
(全5回+番外編の連載となります。内容は2016年11月にイケマキニュースvol.2として発行されたものになります。)
『番外編』 デンマークの奇跡 ー うみ
うみちゃん 車いす
 留学初日、その日初めてデンマークにひとりで行った。デンマークに到着して、駅から学校までは予め連絡しておいた友達に送ってもらうつもりだった。しかしなんとその子が急きょ仕事で来れなくなってしまったことを電車の中で知る。私は車いすで生活してて、自分で漕ぐこともなかなかできない。駅から学校までひとりで行くことは不可能に近く、お先真っ暗な気分だった。そんなとき、向かいの席に座った子が同じ学校に行く子で、その子の助けを得て無事に学校にたどり着けた。そんな奇跡があったりなかったりで、私の無謀な「車いすを自分で押すことすらできなくてもどこへでも行けます」精神は培われた。
『番外編』 フランス負傷記 ー ヤス
 フランスでは昨年春ごろから労働条件を改悪する法律に反対するデモが長期に渡って続いている。何十万人も参加する大きなデモも行われてきた。とても暴力的で、デモの参加者は通りの店やバス停を破壊したり、車を燃やしたりしている。警察との衝突も激しく、毎回負傷者も出る。この労働に関する法律は、フランスで一番ホットな社会問題なので、僕も一度見ておかなきゃと思って7月15日に参加してきた。その日は、10年振りと言えるほどの特に大規模なデモだった。歩道は壊されたガラスの破片に埋もれていた。僕はもちろん激しいことには一切関与でず、平和に歩いているだけなのに、散々に催涙弾を浴びることになった。警察の放った催涙ガスがこんなにもつらいとは知らなかった。そして、解散地点ではなぜか憲兵隊にフラッシュガンという暴徒鎮圧銃で左腕を撃たれ負傷。撃たれた瞬間、完全に死んだと思った。そのあとも病院に行かなかったけど治った。
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